笑顔部です。上野紋ブログ

山口市のYCAMで映画「はりぼて」。
富山市議会議員の政務活動費不正請求問題を追った
ドキュメンタリーです。

最初は余裕で対応し、記者を言いくるめていた
議員の皆さんの表情が曇り
言葉が硬くなっていくのは滑稽にも見えるけど、
センセーショナルな盛り上がりは
時間とともに慣らされて薄れ、
「もういいんじゃない？」という空気に変わる。
疲弊したり、関心・熱を失ったりすることが
議会、自治体、市民、そしてメディアの
どの現場にもあったんじゃないだろうか。

映画の中で、ノーコメントを貫く市長がこぼす
「そんなことより他に議論が」（意訳）という言葉
議論すべきことがたくさんあるという事実は
もちろん理解できるのだけど
不正を「そんなこと」として片付けていいのか。

ラスト5分の，静かだけど急な光景に絶句しつつ
ずっと、もやもや考え続けています。

…一方で
呉羽山から望む、市街地と雪立山！ばばーん！
乱れ飛ぶ各地域の富山弁！！…といった
富山映画でもあるので、是非どうぞ。

元富山の民・元奥田の民による見所解説を
山口のお客さんへ勝手にしたくなるほど。
某所での取材シーン、画面の端に1秒だけ
昔住んだアパートが見えて心躍りました。



YCAMは山口市情報芸術センターの愛称。
わいかむ、と読みます。
中央公園内にあって、図書館や映画館、
ワークショップ空間などを併設しています。
北九州市立図書館や水戸芸術館などを手がけた
磯崎新さんの建築です。



映画館はミニシアター系の作品やメジャーどころ、
往年の名作などラインナップも個性的。
先週はここで
「君はなぜ総理大臣になれないのか」を観ました。
こちらは香川の衆議院議員のお話。考えさせられた。

YCAMで「なぜ君は総理大臣になれないのか」観ました。衆議院議員の小川淳也さんを初出馬から17年間追ったドキュメンタリー。家族や友人がこぼす一言、理想に燃えつつ状況に翻弄され、迷いながら足掻くご本人。帰ったらレンチンした油揚げにネギを乗せて食べたい。 https://t.co/HZz4YJaheb

— 上野 紋 (@au1982917) December 11, 2020