2019年02月13日
変わらないぞという意志_劇場版シティーハンター

劇場版シティーハンターを観てしばらく
感想がうまく言葉にならず、劇中曲だけが頭の中を回っていました。
今もまだ、歴代のオープニングを流しながらぼんやり考えています。
再放送当時いちばん好きだったのは、小比類巻かほるさんの曲。
時代が変われば、
ファッションもビジュアルも会話のテンポも、
世間の倫理観なども多少変わりますが、
基本的にはあの2人が、姿や中身も年齢も昔のまま
駅ビルMYCITYがルミネエストに変わって久しい、2019年の新宿にいる。
時を超えるとはこのことです。
冴羽獠は相変わらず下ネタを乱発して鼻の下を伸ばしつつ美女に迫り、
槇村香は相変わらず大小さまざまなハンマーをぶんぶん振り回す。
序盤、香のツッコミで時代背景に触れるセリフがあって
多少配慮もしたであろうことはうかがえたし、
何より、その下ネタは作品の様式美であり
「これがシティーハンター 」という要素の一つなので
全く気にならなかったのですが、
「時代が変わったからこそ、いつもより多めにあの頃の雰囲気を盛り込みました!」
という意志があちこちにちりばめられている気がして
それが少し、違和感として残りました。
今思えば、その後のストーリーや演出、セリフなど
「変わらずにあること」の描写が
最後のモノローグに至るまで、全編を貫いていた気がします。
時代や街の景色が移り変わっても変わらない2人の姿が好きだし、描きたい!
皆も観たいよね!という、作る人たちの意図が、
これでもか!と前面に押し出され
スクリーンのこちら側にくっきりはっきり伝わる。
「はい!受け取りました!!」という気持ち。
「変わらない」ことが嬉しいシーンも、もちろんたくさんあって。
獠はのらりくらりとしつつ、決めるところを最高の形で決めるし
香はまっすぐな思いを獠にはぐらかされてやきもきしているし
2019年の新宿の街並みや施設が爆破されるのも楽しい。
海坊主がいちばん現代っぽかったな…戦闘がコミカルで少し意外。
キャッツアイもさらりと出てきておいしいところを持って行きます。
ある意味冒頭よりも、キャッツ3姉妹の登場シーンが
私にとっては懐かしさのピークでした。
3姉妹が動いてしゃべるのを観るのはいつぶりだろうか…
…そうか、私にはあまり懐かしさがなかったんだな。
ここ数年、企画展や続編のTVドラマ版に触れるうちに
私はこの劇場版に、懐かしさとは別の期待を持っていたのでした。
そう考えると自分の違和感にも、
懐かしさ、変わらなさを全面に出す意図にも納得。
…と、何だかんだ言ってもグッときちゃうんですよ。
作画!!とか音楽!!とかツッコミどころもあれこれあるけど、
いちばんは新作が観られたことが嬉しいです。
やっぱり冴羽獠、かっこよかったなー!
最後に定番なあの曲や、意外なあの人の歌声が聞こえるなか、
スタッフロールとイラストが左右で同時に流れて
どちらも全然追えなかったので、もう一回観に行きたい。

ミニ色紙をもらいました。
ラストシーンは絵が止まってGet Wildです。(ネタバレ)
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Posted by 上野 紋 at 16:53
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