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2024年12月17日

観たライブ2024_その1

今年観たライブは9本。多くはないけど観たいものが観られた印象です。
片手におさまる本数だった2023年からすると倍だもんな…。

ざっと見てみると、自分でチケットを取ったものもありながら、大概は友達から「これ行かない?」と誘われて連れ出されたものばかり。自分で先行販売を抑えたのはドーパンとスターくらいかな??

「連れ出された」は裏返すと「連れ出されないと出ない」ということでもあるんですよね。コロナ禍に妊娠出産、そして乳幼児のケアを経て、一度上がってしまった「ライブ」現地へ出かけるハードルはなかなか下げられない。先のスケジュールがはっきりわからないときに「行けるかわからないならやめとこうかな…」と尻込みすることも何度かあったのです。
そこで「わからないならとりあえず入れとこうや」と背中を押してもらえたのはありがたかった。一度「やめとこう」マインドに陥ると、知らず知らず凝り固まるからね…。教訓です。

そんなわけでライブ編、前後編で参ります!まずは1月から。


●アイドリッシュセブン VISIBLIVE TOUR “Good 4 You”@幕張イベントホール



去年通いに通った「ムビナナ」はアニメーションによるライブ作品でしたが、こちらは3DCGによる「アイドル本人たちの全国ツアー」の追加公演です。千秋楽前日に行きました。
どんな技術でそこに「いる」かを考える暇もないほど、彼らが「いた」ライブだった。
「アイドリッシュセブン」はリリース当初から、登場人物の扱いや広告展開などで「実在する」演出を大切にしてきたコンテンツ。私自身も、その「実在感」に惹かれてストーリーを追ってきました。
そんな彼らが、実際に自分もいるライブ会場で、惜しみないレーザーと火の玉演出を浴びながら歌い踊る。普通の大箱ライブとなんら変わらない印象だった。おかげでしっかりオーディエンスとしてペンラを振り、声をあげ、拳を掲げることができた。
3Dアニメーションで最大限16人の魅力を見せつけたムビナナも、3DCGの本公演・G4Y(…え、CGって何のことですか?いますけど?)も、アイドルたちの出力や制作手法、表現の方法は異なっていますが、ダンスの特徴やキャラクター造形は通底しているので安心して「彼だ」と思える。
原作のアプリでも、アニメでも、ムビナナやライブでも、キャラクターがブレていないんですよね。なんならキャストによるライブでさえ、本人たちの存在を感じることができる。
一人一人のダンスやジャンプなどの動作に質量を感じられるところが好きです。

ムビナナ以降、16人を「アイドル」としてフィーチャーする展開が増えていますが、私はやっぱりストーリーと1人1人の造形、実在性に惹かれてしまうんだよな。
なので「推し」が絞れない。皆それぞれにいいとこ持ってるんですよ…。
いやそれにしたって、「アイドルたちのライブを観る」ことは一つの目標だったので叶って嬉しかった。
楽しすぎたのと「現地ライブ」の空気感に飢えていたことに気づいてしまった結果、翌月友人を誘ってカラオケに集まり、爆音で縦乗り曲を鑑賞する集いをしました。イベント化するには力不足だけど、またやりたいなあ。

●ブルーノ・マーズ@東京ドーム



今更こんなこと言う必要がないほどに世界的なアーティストによるエンターテインメントの大洪水。盛り上がらないわけがないし、キラーチューンばっかりだし、たまにムロさん思い出すし(LIFEのネタです)でずっと体を揺らしていました。はー楽しかったー!!予習の必要がないくらい知ってる曲ばかりだった。
大箱を揺らすうねりの中心でありながら自ら踊るショーマンだったブルーノ・マーズ、1人静かにピアノを弾きながら歌うシンガーソングライターとしての姿も印象に残りました。初期の落ち着いた曲もいいよね。

これも、友人に誘ってもらったおかげの1本。
誰もが知っている圧倒的エンタメを浴びるとパワーに押し流されてしまうね。
あと、東京ドームってでっっっっっっっっかいね。


●フルカワ会@東京キネマ倶楽部



2019年は3回も観ていたのに、コロナ禍を機にパッタリ観られなくなってしまったフルカワユタカ。どこかで観たいとタイミングをはかりつづけ、「観られるならオムニバスイベントでも…!」と思い切ってチケットを取りました。
オムニバスはオムニバスでもスター本人の人選によるラインナップ&結果的に全組と共演する形で、先輩後輩に愛されているスターの姿を観られた。
後輩であるa flood of circle佐々木さんに突き上げられ絡まれる先輩・スターが嬉しそうでニヤニヤした。
あとは中田裕二氏ですね…。ドーパンと椿屋四重奏、それぞれで2人のロックスターが活動していた頃には思いもよらなかった共演。発表されたとき、あの中田裕二さんだと思わなかったもの。
この2人の弾き語りが観られるなんて…としみじみしていたところに「2人のルーツを色々探っていったらここで意気投合したので」と披露された飛鳥涼「はじまりはいつも雨」のカバーがもう!意外だし重なる声は新鮮だしでたまらなかった。しばらく私の中で中田裕二ブームが起こりました。

会場の東京キネマ倶楽部はその昔、友人とヨエコさんの廃業ライブを観た思い出の場所です。そんな場所で感慨深いものを観られたうえ、ヨエコさんも復活している2024年。2組に直接の接点はないのだけど、自分のなかで勝手に繋げて余韻に浸っていました。


●前山真吾@梅田TRAD



仕事で行ったんだけど、どうしてもうねりと熱が忘れられなかった前山真吾さんの「AMAMISM」ライブ。東京・高円寺公演も盛り上がりましたよね…。
オーセンティックで普遍的、伝統的な形を崩さず淡々と歌い継いできた真吾ちゃんが、バンドと一緒にシマ唄の拡張に挑む…という「AMAMISM」のコンセプトがとても好きなのです。
で、そこに挑んだバンドとの表現も、何度触れても新鮮に驚くし引き込まれる。
直後にブログにしたためました。
https://au1982917.amamin.jp/e855259.html


●SOUTH BLOW@寺田町Fireloop



真吾ちゃんの大阪公演を観に来たボーカル・せきしんさんと話しているうちに、翌日ライブがあることが判明、時間も合いそう…これは行かなきゃ…!と、帰る前に観に行きました。
ライブハウスも、オムニバスの対バンイベントの空気も久しぶりだったな…。
その昔、私は富山で番組のために曲を探しながら「さうすぶろう…南風…奄美の人だ!05年デビューってことは同期だ!」と一人こっそりシンパシーを感じていたんです。何回か曲もかけた記憶。
もちろん島で知り合ってからライブを観る機会もあったけど、島とは違う「バンドのホームグラウンド」である大阪でのライブはギラギラしていて、全然何も諦めていない人たちの音と歌だった。泣いた。
SOUTH BLOWも来年デビュー20周年。私も社会人20周年。
青臭いことはもう言えないし、多少人生経験が重なったけど、今いる場所で踏ん張りながら自分にできる形を模索しよう…私もやってくぞ…と感じながら新幹線に乗りました。

こちらも個別記事に書きました。プレイリストも貼ったのでよければどうぞ。
https://au1982917.amamin.jp/e855272.html


ひとまず前半はここまで。やっぱり長くなっていくなー!こまめに振り返りなさいよって話ではありますね。最近は観た後SNSにすぐ放流してしまうからな…そんなわけで続きます!  

Posted by 上野 紋 at 00:04観たもの聴いたもの

2024年06月04日

大阪・寺田町FireloopでSOUTH BLOW

前山真吾さんのライブ&打ち上げの余韻を引きずったまま、翌日はSOUTH BLOWを観に出かけました。



龍郷・りゅうゆう館でやった10周年ワンマン以来、しかも本拠地・大阪でのライブ。

前回観たときはあまみエフエムのブログに感想を、自分のブログには自分の思い出を書いた。

メンバーの環境が変わってもバンドの歩みを止めず、爆音鳴らして大声あげて、自分の弱さに噛みつくようにフロアを揺らしていた。
またセットリストがよくてね…。

この日はイベントライブの一番手。
彼らの熱にあてられたフロアの温度がぐいぐい上がるさまが見えるんですよ。
「うりがど、ハエ(南風=SOUTH BLOW)じゃがな…」などとベタなことを思いました。

で、帰りながら好きな曲を詰め込んだプレイリストを貼ります。
諦めない、諦めたくない人の歌。



久しぶりに跳んで汗かいて泣いて、カウンターでもらったばかりのペットボトルの水がすぐなくなった。

ちなみに
真吾さんとせきしんさん&はじめさんは同い年。
高校は違えど音楽・バンド仲間として、一緒にライブに出たりCDを作ったりしたそうです。

あまみエフエムに入ってからそれぞれと知り合った私は「こんな同い年の人たちがいるんだ…!」と大きな刺激を受けていました。
SOUTH BLOWのステージを観ながら、それぞれが高校を卒業し島を離れてからの歩み思いを馳せ、勝手に感極まってしまった。

贅沢で熱い2days。
大阪は私にとってやっぱりライブを観る街だな。

久しぶりに遠征気分を味わいました。  

Posted by 上野 紋 at 12:02奄美のこと観たもの聴いたもの

2024年06月04日

なちかしゃんのに、初めて触れる音風景_AMAMISM大阪公演

奄美旅を振り返る前に6月に突入してしまった!
お元気ですか。私は元気です。


六調で興奮しすぎて伸びた客席。好きな写真。

5月31日は梅田TRADで前山真吾「AMAMISM」リリースライブ大阪公演でした。
私はMCを担当しました。



「AMAMISM」という作品の中心にあるのは、真吾さんが島に根差し向き合い続けたシマ唄と三味線、そして相方・向珠理さんのお囃子とチヂン(太鼓)です。

2人を囲むように、渥美幸裕さんのアレンジやギター、小濵明人さんの尺八、西平せれなさんのフルート、大阪公演ではスティーヴ エトウさんのパーカッション。
まっすぐなシマ唄に添ったり、少し離れたり、伝統邦楽やジャズ、ブルースと接続したり、全く別のリズムやメロディーを重ねて進んだり…と何層ものアプローチを加え、響きを拡張してゆきます。

そう、どんどん押し広げられていくんですよ。

真吾さんたちが先人から受け継いだシマ唄はそこにあるのに、新しいサウンドが聴こえる。
「なつかしゃ」なんだけど、初めて触れる音の景色。

聴くたび、不思議な感覚に包まれます。

音源はこちら。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/6GS61LA1gw5kjP5MrRoMNu?si=vDAUzMHRQoKzmSr3l9RaLg

私は、ほんのすこーーーしでも、客席の皆さんが「シマ唄に、AMAMISMに触れるぞ」と気持ちをつくるお手伝いができれば…と臨みました。
蓋を開ければお手伝いどころか、どの街のお客さまも率先して盛り上げてくださってありがたかった。

公演中もステージと客席の間にいるような気持ちで、両方を見つめられる贅沢をかみしめていました。

奄美・東京を経たバンドはより強く、大きく響いていたように感じます。
それらをじっくりと受け止めつつ、拍手やハト笛で盛り上げる観客の皆さん。
こちらも東京公演とは違ううねりで興味深かったな。

里朋樹さん、早田信子さんによる第1部・シマ唄ステージは、クイグイとしたヒギャ唄。
おふたりの人柄や関係性を感じられるMCもほんとうによかった。

あーーーーーー、日に日に余韻が深まるなー。

東京・大阪と、参加できて本当に光栄でした。
私もどこかでまた、AMAMISMを浴びたいです。

ありがっさまりょうた!  

2024年03月09日

4年半ぶりに島に帰ったよ①

先月ようやく島に帰りました。はーー長かった!


もともと私は鹿児島出身で、島には実家も親戚縁者もないのですが、やっぱり気持ちとしては「帰る」なんですよね。
去年の春先からずっと帰るタイミングを測り続けていたのですが、夏は観光客が多い、10月は国体、11月は70周年記念式典、年末は復帰関連イベント…と催しだらけだった2023年の奄美大島。いつ見てもホテルを押さえられず、延ばし延ばしになってしまった。
ちなみに2月は閑散期かと思いきやスポーツ合宿シーズンで、ベイスターズの2軍キャンプや実業団合宿などが行われています。そのためか結局通しでホテルを押さえることはできず、最初の2泊がホテルステイ、後半は初めての民泊利用となりました。

風の噂で聞いていた島の民泊、本当に増えましたね。海辺から街なかまでスタイルもさまざま。今回予約したのは名瀬の街なかにある1棟貸しです。キッチン周りの生活用品や家電も完備されているので、グリーンストアで味噌だのパンだの牛乳だのを買い込み、生活するように滞在できました。ホテルの朝ごはんビュッフェもおいしかったしやっぱり嬉しいけど、勝手がわかる場所での時間を気にしない子連れ旅は、意外と民泊が快適かもしれない。

空港に着いて車を借りて、最初に向かったのは奄美パーク。


大きなコブシメ。

有料ゾーンをじっくりまわって無料ゾーンへ向かうと、世界自然遺産登録を機にリニューアルしていてびっくり。群島各地の概要と特徴が端的に紹介されていて興味深かったです。各島の島唄が聴けて嬉しいな。



AR八月踊りには燃えました。軽い踊り方レクチャーの後に、八月踊り「サンダマケマケ」を踊ってみよう!というもの。プレイヤーが手を挙げてくるっと回したり下へ流したりする動作が感知され、その出来具合によって点数が加算されていきます。だんだん早くなるサンダマケマケ、邪魔する我が子、負けられない私。


スコアアタックで汗をかきました。おとな気がありません。

名瀬に着き、ホテルに荷物を下ろしていざやんごへ。


やんごゲートのすぐそばで働いていたから、帰ってきた感が一番あるんだよな。ただいま。

「紋ちゃん帰って来るなら出らん!?」とお声がけいただき、あまみエフエムのゲストコーナー「夕方フレンド」に出演しました。
古巣はいつだって嬉し恥ずかしだけど、島を離れてから9年ほどの間に住んだ街のこと、出会ったシマッチュのこと、島強火担として感じたことなどをお話しました。


陽子ちゃん、タバティー、そして蘭ちゃん、ありがっさまりょうたー!!

翌日は宇検村。もはや、いつぶりかわからない宇検村。
やけうちの宿でお昼を食べ、ケンムンの館でお土産を見て、友人のお家にお邪魔してゆっくり。


田検集落のバス停も久しぶりだったなあ。

ちなみにここまで天気はずっと曇り。鉛色の雲と容赦ない風、だけど、これが島の冬なんですよ。関東の感覚で「気温12度」という数字を鵜呑みにすると風邪をひくのです。私も厚い服が足りなかったと反省。


大浜もこんな感じ。風が強い。波が荒い。

3日の午前中にようやく晴れて、名瀬港の本気の青を久しぶりに拝みました。


名瀬の港、こちらは海側。


こちらは街と山側。  

Posted by 上野 紋 at 17:32奄美のこと旅の思い出写真

2024年02月22日

ウチにはぷしゅが必要だ_シナぷしゅ the MOVIE

ちょうど出産直後、近所の映画館で、コロナ禍に伴って休止していた赤子連れ鑑賞企画が再開しました。
週に1度の午前中、赤ちゃんも一緒に大人の娯楽作を観ようという企画です。照明は明るめ音も優しめ、赤子が途中で泣いてもOK、スクリーンが大きく座席数も多いので立ってあやしてもお互い様、ベビーカーを停めるスペースもオムツ替えベッドもスクリーン内に完備!と、赤子連れの保護者にはありがたい配慮ばかり。おかげさまで私も、生後3ヶ月頃から気軽に映画館へ連れて行くことができました。
ただそれはあくまで、私が観たい作品に子を連れて行く形での映画館。
本人が好きな作品を観るぞ!という意味での映画館デビューは「シナぷしゅ the MOVIE」です。

「シナぷしゅ」はテレビ東京で放送されている、0-2歳児向け番組。
YouTubeやTVerなどを通じて観られる、全国で人気の赤ちゃん番組です。
子が生後6ヶ月になったころ、私の気分転換がてらTVerでなんとなく流すようになって、楽曲のクオリティとアニメーションにすっかりハマりました。今ではドライブ中や飛行機移動、眠いときなど、子の精神安定の頼みの綱です。どんなにぐずっても曲が流れるとピタッと泣き止む。絶大な信頼。

何がいいってアーティストの人選と楽曲がいい。たとえば私の番組内の推しキャラ「そらのライオン」を演奏するのはKEMURI。え!?KEMURIってあのケムリ!?と画面を静止してクレジットを凝視、インターネットで検索。ヴォーカル伊藤ふみおさんのコメントを読んで目頭が熱くなったのが最初でした。





奄美がらみでは城南海さんが「みなみのしまのあそびうた」という曲を担当しています。固有名詞をほぼ使わずに、奄美大島の情景や固有の生き物を描写している大傑作です。よく聞くといきものの鳴き声まで仕込んである。こちらも、ある日突然稲スリ節と南海さんの歌声が聞こえてきて、びっくりしてクレジットを凝視。作詞作曲も南海さんで、「全国の赤ちゃんたちがこの歌を通じて初めて、無意識に奄美に触れるのか…こんな形で島を表現できるのか…南海ちゃん天才だよ…」としみじみ泣きました。シマッチュ皆聴いて。そして観て。





これらの楽曲は、こども番組ではお約束となっている「今月のうた」として毎月追加されています。ほかにも坂本美雨さん、chelmicoやパソコン音楽クラブ、ポップしなないで…といったカラフルなラインナップ。新曲も、何度も聴いているうちに我が家のスタンダードになっていく。今では私自身の、新しい音楽との接点として頼りにしています。

TVerには過去の番組5年分ほどが全話アーカイブされています。これがほんとうに助かる。私は初回放送前のプロトタイプ版まで遡って、全話観ました。対象年齢の子どもがいない音楽好きの友人にも激推ししています。

映画は、テレビ版でお馴染みのキャラクターたちが勢揃いで、集中力の続かない赤ちゃんたちの気を引き続ける盛りだくさんの内容。時間も40分と短めなのに見応えがありました。肝心の子は昼寝に重なってしまい、前半半分くらい寝ていましたがまあそれはそれ。私が楽しかったからいいや。

最後には、映画館デビューの記念写真を撮る時間も組み込まれていた。至れり尽くせり。

  

Posted by 上野 紋 at 18:26観たもの聴いたもの観た映画2023