2024年01月24日
映像が聞こえて音が見える_BLUE GIANT
映画化が決まってからずっと楽しみだった「BLUE GIANT」。
もともと、音が聴こえないまま突き進む原作の熱量に圧倒されてしまい、勢いにまかせてブログを書いたこともありました。
こちら↓
原作では、サックスやジャズと出逢った高校生・大が、音楽の知識はないまま「かっこいいべ!!!」とがむしゃらに吹きまくり、まわりを巻き込んでいく熱量に当てられました。
映画版ではその序盤が割愛され、上京&バンドを組む所から始まるので、大以上に、メンバーの玉田と雪祈に焦点が絞られていた気がします。
劇場版は何よりも「楽器を鳴らすときに聞こえる呼吸音」や「ライブ空間の音と曲」が聞こえることが嬉しかった。
漫画を読みながら想像していた楽曲も、音色も
実在のものとして聞こえてくる。
「このシーンの曲はこんなサウンドなんだ!この人の楽器はこんな音をしてたんだなあ…。」
と、ひとつひとつ驚いたしワクワクしました。
バンド「JASS」のオリジナル曲「N.E.W.」、かっこよかったな…。
そして。
私は原作を読んだとき、JASSのピアニスト・雪祈に関する終盤の展開を受け止めきれず、映画を見るまで、原作の第1部を読み返せませんでした。
主人公の大がズンズン進んでいくさまを追いかけ応援する一方、最初から大きな野心を持っていた雪祈の現実があまりにつらすぎて、しばらく立ち直れなかったんですよね…。
あまりに読まずにいたせいで、映画の終盤までそのことをすっかり忘れていて、久しぶりに受け止める苦しさに直面しました。
が。その先がまさかの映画オリジナル。
これが刺さりに刺さってしまい、終盤は涙でぐしゃぐしゃでした。
いや、そりゃ実現可能か不可能かといえば、不可能よね…とは思うものの、現実的かどうかじゃなくて、一つの救いに見えたんですよね。つらいままだけど。
感情が揺さぶられるあまり冷静に受け止められなかったけど、それでもいいやと思えるほどに映像がエモーショナルだったので、悔いはないかな…。
正直、終盤までの演奏シーンは、リアルな人間の動きを捉えていながらも顔の造形や表情の淡白さが気になってしまって
「うん…モーション…キャプチャーだねえ…」
という感想だったのですが、最後はそれさえ吹っ飛ばす迫力。
音楽が映像になっていた。
それまでの3人の全てが表現されていて素晴らしかったです。
最近も、たまに上原ひろみさんのサウンドトラックを聴いています。
また映画観ようかな。受け止められるかな…。
Podcastでも、観た直後にBOB長嶋さんと感想戦をしています。
ドラムに日常的に触れている、
講師の長嶋さんとレッスン生の皆さんの感想も興味深い。
良かったらお聴きください!
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