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2024年03月09日

4年半ぶりに島に帰ったよ①

先月ようやく島に帰りました。はーー長かった!


もともと私は鹿児島出身で、島には実家も親戚縁者もないのですが、やっぱり気持ちとしては「帰る」なんですよね。
去年の春先からずっと帰るタイミングを測り続けていたのですが、夏は観光客が多い、10月は国体、11月は70周年記念式典、年末は復帰関連イベント…と催しだらけだった2023年の奄美大島。いつ見てもホテルを押さえられず、延ばし延ばしになってしまった。
ちなみに2月は閑散期かと思いきやスポーツ合宿シーズンで、ベイスターズの2軍キャンプや実業団合宿などが行われています。そのためか結局通しでホテルを押さえることはできず、最初の2泊がホテルステイ、後半は初めての民泊利用となりました。

風の噂で聞いていた島の民泊、本当に増えましたね。海辺から街なかまでスタイルもさまざま。今回予約したのは名瀬の街なかにある1棟貸しです。キッチン周りの生活用品や家電も完備されているので、グリーンストアで味噌だのパンだの牛乳だのを買い込み、生活するように滞在できました。ホテルの朝ごはんビュッフェもおいしかったしやっぱり嬉しいけど、勝手がわかる場所での時間を気にしない子連れ旅は、意外と民泊が快適かもしれない。

空港に着いて車を借りて、最初に向かったのは奄美パーク。


大きなコブシメ。

有料ゾーンをじっくりまわって無料ゾーンへ向かうと、世界自然遺産登録を機にリニューアルしていてびっくり。群島各地の概要と特徴が端的に紹介されていて興味深かったです。各島の島唄が聴けて嬉しいな。



AR八月踊りには燃えました。軽い踊り方レクチャーの後に、八月踊り「サンダマケマケ」を踊ってみよう!というもの。プレイヤーが手を挙げてくるっと回したり下へ流したりする動作が感知され、その出来具合によって点数が加算されていきます。だんだん早くなるサンダマケマケ、邪魔する我が子、負けられない私。


スコアアタックで汗をかきました。おとな気がありません。

名瀬に着き、ホテルに荷物を下ろしていざやんごへ。


やんごゲートのすぐそばで働いていたから、帰ってきた感が一番あるんだよな。ただいま。

「紋ちゃん帰って来るなら出らん!?」とお声がけいただき、あまみエフエムのゲストコーナー「夕方フレンド」に出演しました。
古巣はいつだって嬉し恥ずかしだけど、島を離れてから9年ほどの間に住んだ街のこと、出会ったシマッチュのこと、島強火担として感じたことなどをお話しました。


陽子ちゃん、タバティー、そして蘭ちゃん、ありがっさまりょうたー!!

翌日は宇検村。もはや、いつぶりかわからない宇検村。
やけうちの宿でお昼を食べ、ケンムンの館でお土産を見て、友人のお家にお邪魔してゆっくり。


田検集落のバス停も久しぶりだったなあ。

ちなみにここまで天気はずっと曇り。鉛色の雲と容赦ない風、だけど、これが島の冬なんですよ。関東の感覚で「気温12度」という数字を鵜呑みにすると風邪をひくのです。私も厚い服が足りなかったと反省。


大浜もこんな感じ。風が強い。波が荒い。

3日の午前中にようやく晴れて、名瀬港の本気の青を久しぶりに拝みました。


名瀬の港、こちらは海側。


こちらは街と山側。  

Posted by 上野 紋 at 17:32奄美のこと旅の思い出写真

2024年02月22日

ウチにはぷしゅが必要だ_シナぷしゅ the MOVIE

ちょうど出産直後、近所の映画館で、コロナ禍に伴って休止していた赤子連れ鑑賞企画が再開しました。
週に1度の午前中、赤ちゃんも一緒に大人の娯楽作を観ようという企画です。照明は明るめ音も優しめ、赤子が途中で泣いてもOK、スクリーンが大きく座席数も多いので立ってあやしてもお互い様、ベビーカーを停めるスペースもオムツ替えベッドもスクリーン内に完備!と、赤子連れの保護者にはありがたい配慮ばかり。おかげさまで私も、生後3ヶ月頃から気軽に映画館へ連れて行くことができました。
ただそれはあくまで、私が観たい作品に子を連れて行く形での映画館。
本人が好きな作品を観るぞ!という意味での映画館デビューは「シナぷしゅ the MOVIE」です。

「シナぷしゅ」はテレビ東京で放送されている、0-2歳児向け番組。
YouTubeやTVerなどを通じて観られる、全国で人気の赤ちゃん番組です。
子が生後6ヶ月になったころ、私の気分転換がてらTVerでなんとなく流すようになって、楽曲のクオリティとアニメーションにすっかりハマりました。今ではドライブ中や飛行機移動、眠いときなど、子の精神安定の頼みの綱です。どんなにぐずっても曲が流れるとピタッと泣き止む。絶大な信頼。

何がいいってアーティストの人選と楽曲がいい。たとえば私の番組内の推しキャラ「そらのライオン」を演奏するのはKEMURI。え!?KEMURIってあのケムリ!?と画面を静止してクレジットを凝視、インターネットで検索。ヴォーカル伊藤ふみおさんのコメントを読んで目頭が熱くなったのが最初でした。





奄美がらみでは城南海さんが「みなみのしまのあそびうた」という曲を担当しています。固有名詞をほぼ使わずに、奄美大島の情景や固有の生き物を描写している大傑作です。よく聞くといきものの鳴き声まで仕込んである。こちらも、ある日突然稲スリ節と南海さんの歌声が聞こえてきて、びっくりしてクレジットを凝視。作詞作曲も南海さんで、「全国の赤ちゃんたちがこの歌を通じて初めて、無意識に奄美に触れるのか…こんな形で島を表現できるのか…南海ちゃん天才だよ…」としみじみ泣きました。シマッチュ皆聴いて。そして観て。





これらの楽曲は、こども番組ではお約束となっている「今月のうた」として毎月追加されています。ほかにも坂本美雨さん、chelmicoやパソコン音楽クラブ、ポップしなないで…といったカラフルなラインナップ。新曲も、何度も聴いているうちに我が家のスタンダードになっていく。今では私自身の、新しい音楽との接点として頼りにしています。

TVerには過去の番組5年分ほどが全話アーカイブされています。これがほんとうに助かる。私は初回放送前のプロトタイプ版まで遡って、全話観ました。対象年齢の子どもがいない音楽好きの友人にも激推ししています。

映画は、テレビ版でお馴染みのキャラクターたちが勢揃いで、集中力の続かない赤ちゃんたちの気を引き続ける盛りだくさんの内容。時間も40分と短めなのに見応えがありました。肝心の子は昼寝に重なってしまい、前半半分くらい寝ていましたがまあそれはそれ。私が楽しかったからいいや。

最後には、映画館デビューの記念写真を撮る時間も組み込まれていた。至れり尽くせり。

  

Posted by 上野 紋 at 18:26観たもの聴いたもの観た映画2023

2024年01月24日

映像が聞こえて音が見える_BLUE GIANT



映画化が決まってからずっと楽しみだった「BLUE GIANT」。

もともと、音が聴こえないまま突き進む原作の熱量に圧倒されてしまい、勢いにまかせてブログを書いたこともありました。

こちら↓


原作では、サックスやジャズと出逢った高校生・大が、音楽の知識はないまま「かっこいいべ!!!」とがむしゃらに吹きまくり、まわりを巻き込んでいく熱量に当てられました。
映画版ではその序盤が割愛され、上京&バンドを組む所から始まるので、大以上に、メンバーの玉田と雪祈に焦点が絞られていた気がします。

劇場版は何よりも「楽器を鳴らすときに聞こえる呼吸音」や「ライブ空間の音と曲」が聞こえることが嬉しかった。
漫画を読みながら想像していた楽曲も、音色も
実在のものとして聞こえてくる。
「このシーンの曲はこんなサウンドなんだ!この人の楽器はこんな音をしてたんだなあ…。」
と、ひとつひとつ驚いたしワクワクしました。
バンド「JASS」のオリジナル曲「N.E.W.」、かっこよかったな…。

そして。
私は原作を読んだとき、JASSのピアニスト・雪祈に関する終盤の展開を受け止めきれず、映画を見るまで、原作の第1部を読み返せませんでした。
主人公の大がズンズン進んでいくさまを追いかけ応援する一方、最初から大きな野心を持っていた雪祈の現実があまりにつらすぎて、しばらく立ち直れなかったんですよね…。

あまりに読まずにいたせいで、映画の終盤までそのことをすっかり忘れていて、久しぶりに受け止める苦しさに直面しました。
が。その先がまさかの映画オリジナル。
これが刺さりに刺さってしまい、終盤は涙でぐしゃぐしゃでした。
いや、そりゃ実現可能か不可能かといえば、不可能よね…とは思うものの、現実的かどうかじゃなくて、一つの救いに見えたんですよね。つらいままだけど。
感情が揺さぶられるあまり冷静に受け止められなかったけど、それでもいいやと思えるほどに映像がエモーショナルだったので、悔いはないかな…。
正直、終盤までの演奏シーンは、リアルな人間の動きを捉えていながらも顔の造形や表情の淡白さが気になってしまって
「うん…モーション…キャプチャーだねえ…」
という感想だったのですが、最後はそれさえ吹っ飛ばす迫力。
音楽が映像になっていた。
それまでの3人の全てが表現されていて素晴らしかったです。

最近も、たまに上原ひろみさんのサウンドトラックを聴いています。
また映画観ようかな。受け止められるかな…。


Podcastでも、観た直後にBOB長嶋さんと感想戦をしています。
ドラムに日常的に触れている、
講師の長嶋さんとレッスン生の皆さんの感想も興味深い。
良かったらお聴きください!

  

Posted by 上野 紋 at 23:33観たもの聴いたもの観た映画2023

2024年01月21日

観た映画2023とTHE FIRST SLAM DUNK

観るもの聞くものの本数が例年より少なくなった2023年。
出産した直後より、赤子だった人が自由に動き回り始める時期の方が、
時間の使い方やスケジュールのすり合わせに工夫が必要だと学びました。
個人の自由時間は増えているはずなのに、小間切れになってしまい
映画館に行くぞ!えいや!という気持ちにならなかったのも大きい。

このため劇場で観た映画は17本。
うちムビナナこと劇場版アイドリッシュセブンはDAY1、2合わせて8回…ん?
「自由時間が小間切れにー」と書いたくせにしっかり通っていましたね。
あと、映画はさておきライブの機会は増えてきたので
これはよかったなと思っています。

ムビナナについて詳しくは、noteに書きました。
アイドル16人に落っこちたムビナナを振り返る
thumbnail
5月20日に公開された「劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD」が、9月下旬に千秋楽を迎えました。「アイナナ」の劇場版なので通称はムビナナです。
https://note.com/au1982917/n/n963514194da7


今更すぎるくらい今更なのだけど、
観たもの全部を1つの記事にまとめるには長くなってしまうので
いくつかピックアップしたものを「観た映画2023」というカテゴリーで
1本ずつ振り返ります。

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2023年の1本めは「THE FIRST SLAM DUNK」でした。



井上雄彦先生の漫画がそのまま動いているような、滑らかで迫力ある映像。
ボールがゴールリングに弾かれ床に跳ねる音、シューズが擦れる音。
IMAXで観たこともあって、ずぶずぶ没入しました。
自分が試合をすぐそばで観ているようなアニメーション体験だった。
アニメ映画というよりもう映像体験でしたね。

特に撃ち抜かれたのは
真っ白な画面のなかthe birthdayの曲が流れて
手描きと思われる線から人物の顔が少しずつ浮かび上がり、
そのまま身体が歩き出すオープニング!!!
かっっっっっっこいい……。
圧倒されすぎて呆然としながら「…ああ、観に来てよかった」と思った。

あと、これはあまり指摘されていないので
ひょっとしたら気のせいかもしれないんだけど、
桜木が軍団といる回想シーンだけ、
絵のタッチが明確に違った気がしました。
それまでの、井上先生の絵柄ではなくて
90年代の旧アニメ版のタッチだった…ような…。
まだ見返せていないので真偽は不明なのですが
画面を見つめながら
「わ、ここだけあの頃の絵柄だ!そんな見せ方あるんだ!!」
と勝手に盛り上がっていました。
いや、あんまり話題になっていないから違うかもしれないな…。


原作も含め、本編は一度も通っておらず
代表的な名言と名シーンだけ知っている状態なので、
機を見て原作を一気読みしたいです。  

Posted by 上野 紋 at 17:10観たもの聴いたもの観た映画2023

2024年01月10日

明けきって2024

元日からざわざわした気持ちのまま
あっという間に10日経ってしまいましたね。

先日、大宮・鉄道博物館の新幹線展望ラウンジで
金沢へ向かうはくたか・かがやきを何度も見送りました。
闇雲に連絡を取るタイミングでもないし
今自分が行ったところで何もできないけど、
会いたい人も食べたいものも呑みたいお酒もたくさんある富山と能登。
落ち着いたら行きますね。


ガラス窓で存在感を放つ手垢は、子どもたちの新幹線愛のしるし。

2023年の漢字は「開」かなあ…などとご挨拶をしてから
一度もブログを更新しないまま、2024年になっていました。
今年はもう少し頻繁に更新します。1年早すぎた。
まずはぼちぼち、2023年の振り返り鑑賞記録を書く予定です。
ライブや映画の感想文は自分の思考の整理になっているので
書かないと全部忘れてしまいそう。


なお、今年の漢字は…



かな。


友人や知人との関係を、風通しの良いものにできるように
呼ばれたら、フットワーク軽く飛んでいけるように
新しい風を感じられるように


まだまだ不安や心配事が多い日々ですが
これからもっと嬉しいこと、楽しみの多い1年になりますように。
個人的には、旧正月に仕切り直すぞ…という気持ちでいます。


今年もどうぞよろしくお願いいたします。  

Posted by 上野 紋 at 15:38徒然